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////Tea Time 02 <三日月と十字架>


2005年(平成17年)3月25日から9月25日まで、「自然の叡智」をテーマに愛知県で開催された日本国際博覧会「愛・地球博/EXPO 2005 AICHI JAPAN」は予想以上の入場者数を記録、大成功に終わったと報告されています。
私も2日間にわたり見学してきました。その模様は下記の私のホームページに掲載していますのでご覧下さい*。
http://www.itooffice.com/i_web-report/Travels/EXPO-2005/index.html
さて本題ですが、会場の多くのパビリオンをわずか2日で見て回るのは、大変だったことを覚えていますが、その際あるパビリオンで見た些細な事がずーっと今も気にかかっていることがありました。

そのパビリオンとは、上の写真の「国際赤十字社と赤新月社」パビリオンで、些細な事とは、そこの記念品ショップで販売されていたグッズのことなのです。

写真でもお分かりの様に、赤十字社のマークは白地に赤の十字ですが、そのとなりに配置された赤新月(赤色の三日月)は、十字がキリスト教を連想させるということでイスラム教国では十字に代わる三日月が使用されているのです。
パビリオン内部の展示はといえば、内容も充実し見所もたくさんでしたが、観覧者も多くゆっくり見学出来ず足早に館内を見て回った記憶があります。ただその際、記念品ショップでちらっと例の「三日月と十字架」模様のパズル風なものを目にしたのですが、ゆっくり手に取って確認する余裕もなく、パビリオンを後にしたのです。ところが日が経つにつれ、あれは確か図形パズルではなかったのか?もしそうだとしても、三日月から十字が出来る訳はない、でももし出来るとしたらどうなっているのだろうか?と、だんだん気になり始めると同時に、あの時購入しなかったことが悔やまれるばかりでした。




ところが最近、自分のTANGRAPHY PUZZLE SERIESを見直し、あれやこれやと詮索し始めたついでに、『三日月と十字架」をネットで検索したらズバリ該当するパズルに触れたホームページがヒットしました。
それは、H.E.デュードニー著「カンタベリー・パズル」という本の中の「三日月と十字架」*に、設問と解答が出ていたのです。
http://cbps.blog36.fc2.com/blog-entry-85.html
設問の内容については、該当のHPをご覧頂きたいと思いますが、解答を見て、やはりあのとき見たモノは、やはり三日月から十字が出来る図形パズルだったことを確信し、その分割方法にはただただ感心するばかりでした。以下の図形が本書に掲載されていた図形を参考に私が書き起こしたものです。

「カンタベリー・パズル」(H.E.デュードニー著)(H.E.Dudeney"The Canterbury Puzzle")の
「三日月と十字架」の解答

上図の三日月と赤新月社のシンボルの三日月を比べてみると、形の違いが分かると思います。
パズルの三日月は、内と外側の円弧は同形で外側の円弧から伸びた上下の接線部は内側の円弧に繋がっています。つまり赤新月社の三日月に比べ少しいびつになっているこの三日月の形が、十字架へと変身する重要なポイントとなっているわけです。
三日月から十字架に変身する過程で、上図の様に正方形を介在させたことにより、複雑な分割方法がより理解しやすくなっています。
結論として、少し手を加えた三日月形を10ピースに分割しそれらを組み変える事により、十字形を構成する事が出来るわけです。
いやはや、永年気にかかっていた事がこうして解決し、ようやく胸のつかえが降りたと同時に、これを考えだした作者にはただただ感心するばかりです。

*なお、国際赤十字社と赤新月社の標章については、「マークの重要性」に鑑み、下記のページの説明を一部参考にしました。
http://www.venus.dti.ne.jp/~orthias/lifestyle_park/red_cross/emblem.htm


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