水彩で描く美しい日本ー九州・沖縄編

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山間の湯屋 〜別府八湯柴石温泉〜 大分県別府市 90.0×60.0cm

別府八湯の一つこの柴石温泉は、山間の渓流沿いにある鄙びた温泉場。昔は何軒かの宿もあったと聞くが,今は近年建設された市営温泉が営業されているのみ。以前は渓流沿いに設営された打たせ湯に人気もあり、いかにも風情ある光景を見ることが出来たが、残念ながら今は使用できず小屋が残るだけ。
湯けむり旅情 〜別府八湯鉄輪温泉〜 大分県別府市 31.0×41.0cm

国際観光温泉都市として有名な別府には、個性豊かな八つの温泉地域があり、それらを総称して別府八湯と呼ばれている。
その中でもここ鉄輪温泉は、地獄巡りでも知られる地獄地帯を有し、今も多くの湯治宿が軒を連ね、湯けむりたなびく情景は、以前NHKの「21世紀に残したい日本の風景」で「富士山」についで2位になったこともある。湯けむり展望台から眺める雨上がりの迫力ある湯けむりの光景は、まさに息を呑むほど。
湖面水鏡 〜金鱗湖〜 大分県由布市湯布院町 31.0×41.0cm

由布院温泉の代表的な観光スポットで、湖岸には木立の間に旅館・民宿・美術館・売店等が点在する。明治初期の高名な儒学者が、湖に泳ぐ魚の鱗が夕日に照らされ、金色に輝く様を見て命名したといわれる。
湖底から温泉が湧き出している珍しい湖で、寒い日には湖面に湯気が立ち上り幻想的な光景が見られる。この日はよく晴れて湯気は見られなかったが、静かな湖面はまるで鏡のように水辺の風景をきれいに写し込んでいた。
川辺の風景 大分県由布市湯布院町 31.0×41.0cm

由布院盆地ののどかな田園風景を求めて、町中を流れる大分川沿いの細い道を南由布駅方面に車を走らせる。その途中、緩やかに蛇行する川辺にさしかかる。この辺りは観光客も訪れる事は少なく嘘の様に静か。川幅は狭いが、ゆったりとした流れののどかな川辺の風景が由布院温泉のシンボル由布岳を背にして絶妙にマッチ、探していた風景に出会った思いがした。
石橋の貴婦人 〜鳥居橋〜 大分県宇佐市院内町 45.5×38.0cm 

大分県は日本で有数の石橋県。特に旧院内町には70有余の石橋があり、「日本一の石橋の町」と呼ばれている。その中でも私のお気に入りが、石造5連アーチのこの鳥居橋。大正5年(1916年)の竣工だが、川床の形状に併せた変則的なアーチのバランスも絶妙で、橋脚が細長くすらりとした様子から「石橋の貴婦人」と呼ばれ、その美しい姿を今に留めている。
伊藤輝和 いとうてるかず

1945年大分県別府市生まれ。68年千葉大学工学部・工業意匠学科卒業。東京でのデザイン事務所を8年間勤務の後地元にUターン、76年ITOデザイン事務所を開設。別府大学、同大学短期大学部の非常勤講師の他、大分県デザイン振興協議会(現大分デザイン協会)会長や、大分県ならびに別府市の種々デザイン行政関連の委員会等の委員やアドバイザーを勤める。
二科会デザイン部特選、同日本軽印刷工業会会長賞、二科西人社奨励賞の他、県主催「デザインウエイブ・おおいた」デザイン新作展コンペ県知事賞、その他 受賞。別府郵便局企画/郵便絵はがき<人情と情緒あふれるいで湯郷「別府八湯」(8枚セット)>の原画担当。
「故郷讃画」をテーマに、我が故郷大分県の心に残る美しい風景を、ライフワークとして描き続けていきたいと思っている。
ホームページ「ウェブアートサロン粋彩ぎゃらりー」http://www.itooffice.com/suisai-gallery/index.html