WEB-REPORT 私立美術館/文化・観光施設フォトガイド 


Photo guide of private museum and culture,sightseeing facilities
私立美術館/文化・観光施設フォトガイド NO.14


千町無田水田公園
大分県玖珠郡九重町大字田野2451−451

あちらこちらから睡蓮開花の話題が届くようになった6月下旬、この魅惑的な花を急に見たくなり高原の千町無田(せんちょうむた)水田公園に出掛けていった。
千町無田(せんちょうむた)水田公園は、別府・湯布院方面からはやまなみハイウエイを利用し、九重町の飯田高原に入る手前を千町無田の標識を目印に左折、そこから男池方面へ進めば約4〜5分で現地に着く。見渡す限りの稲田の一角に、睡蓮や花菖蒲、カラー、カキツバタなどの湿性植物が約30アールの水田のあちらこちらに咲いている。駐車場や休憩所・簡易トイレも完備しているが、いわゆる公園のイメージとは異なり、この水田公園の周囲には特に柵や塀もない。
この水田地帯になぜ湿生植物の水田公園かと最初は不思議に感じたが、園内の看板に「減反政策による転作作物として始めました」とあった。園主の徳永清一さんが手塩に掛け育てて7年、寒冷地の高原にもかかわらず、睡蓮や花菖蒲、花ハスなどこの土地に適合した湿生植物達が見事に開花し、来園者を楽しませてくれている。
睡蓮はその日の天候にもよるらしいが、朝10時前に開花して、午後の3時半頃には花弁を閉じ始め、夕方前にはその名の通り睡眠に入ってしまう。そして睡蓮の寿命は始めの開花から約4日間だという。フランスの印象派画家モネが絵のモチーフにこよなく愛した花ともいわれ、ファンも多く、水面に楚々と咲く姿は見る者を魅了してやまない。
この千町無田一帯は、昔は朝日長者伝説にもあるように肥沃な土地で、多くの百姓達が裕福な暮らしをしていたが、ある不幸な出来事をきっかけに水田は荒れ、明治時代まで、荒れたまま葦の繁った湿田地帯だったという。広大な荒れ地「千町無田」が、明治以降開拓地として再び水田地帯として蘇るには、その当時の現地リーダーの命をかけた開拓の歴史があったという忘れてはならない興味深い話もある。
周囲を九重連山に囲まれた標高900mの見渡す限りの水田の景観は、飯田高原の起伏ある草原の風景とは趣もまた異なり、目を見張るほど美しく一見に値する。
この水田公園には5月中旬からの睡蓮の他にも、6月中旬の花菖蒲、カキツバタ、カラー、7月上旬からは花ハス、8月下旬頃からはサギ草が咲き、9月下旬頃まで楽しめるとのこと。
訪問したときはまだ花ハスの開花時期ではなかったため、写真に収めることが出来なかったのが心残り。来年にはまたもう一度足を運んでみたい思いである。
開園期間:5月下旬〜9月下旬(期間中は無休)
入園料;大人350円 駐車場完備(大型バスも駐車可能)
問い合わせは:同園(TEL090・6290・4379
(撮影/取材:ITOデザイン事務所 伊藤輝和 平成21年6月25日)

企画・取材・撮影・編集(Web Design):ITOデザイン事務所/伊藤輝和



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