WEB-REPORT 私立美術館/文化・観光施設フォトガイド 


Photo-Guide of Private Museum in Oita
私立美術館・文化施設フォトガイド NO.23

亀塚古墳公園・海部古墳資料館
大分県大分市里



7月下旬、連日の猛暑が続くなか、臼杵の蓮畑を鑑賞して、坂ノ市経由の帰路の途中、坂ノ市の県道と国道が交差する辺りで「亀塚古墳公園」の道路標識が目に入る。これ迄何度か通り過ぎて目にとめることもなかったのだが、この日は何となく気が向いて、ちょっと立ち寄ってみようかという、そんな軽い気持ちだった。もちろん、どんな公園なのかという予備知識もないままの寄り道。
丘陵地(台地)の坂道を少し上がった道路脇に、「亀塚古墳公園」の文字が刻み込まれた石碑があったのだが、あまり目立たずもう少しで見落とす所だった。車を園内の駐車場迄進めるが、この日は平日の午後だったせいか、ひっそりと静まり返り、人影は見えない。しかし目の前には、きれいに整備された古墳公園が広がり、そのスケールに圧倒される。
この古墳は、説明によると「大分県下で最大規模の前方後円墳で、古墳時代中期、5世紀前半に築かれたものと推定。古墳の規模は、前方部を南に向けた3段構築で、墳丘の全長は約120m、前方部高さ7m、後円部径64m、後円部高さ10m、墳丘は白い石英質の葺石で覆われていた』とあった。
被葬者については、日本書紀にこの地に「海人部」が設置されていた記録があることから、海部民(あまべのたみ)の首長が埋葬されていたと考えられているそうだ。
丹生川の河口近くの左岸、丹生台地の東端にあるこの古墳の墳丘の上に立ち、はるか別府湾の方角の海岸線に目を向けてみる。今はそこに埋め立て地の工場群が目に入るが、悠久の時を遡り思いを巡らせば、おそらくその昔この地域を収めた海部民の首長が眺めたであろう、当時の豊かな海辺の風景が彷彿と湧いてくるようだ。
1996年(平成8年)に国の史跡に指定されたことから、「亀塚古墳公園」として大規模な保存事業が行われ、古墳は部分的に葺石や埴輪のレプリカなどが置かれ築造当時の様子が再現されている。また毎年10月には、史跡指定による観光開発の一環として始められた催事「海部のまつり」がある。
展示施設として公園敷地内に海部古墳資料館が建設されていて、無料で見学が出来る
(撮影:ITOデザイン事務所 伊藤輝和 平成24年7月25日)







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