ウェブレポート/大分の名瀑(大分の滝)フォトライブラリー

PHOTO:ITOデザイン事務所/伊藤輝和

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沈堕の滝  | 大分県豊後大野市大野町
Chinda Falls / Ohno-machi,Bungo-ohno City
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雪舟も描いた「豊後のナイアガラ」

沈堕の滝は、雄滝と下流約300mの雌滝からなる(1/2)。雄滝は大野川本流にかかり、幅約100m、落差約20mのユニークな滝 。滝の上流に取水堰(6/7)が設けられているが、これは明治時代末に沈堕発電所が建設され時のなごり。
機関誌「建設業界」(社団法人日本土木工業協会 )に掲載された 日本大学理工学部社会交通工学科・伊東孝教授の興味深い解説を引用*すると、

『滝のすぐ上で水が越流している部分に沈堕ダムがある。雪舟も室町時代にこの地を訪れ、「鎮田瀑図」(8)を描いている。しかし雪舟がみた滝と現在は、同じものではない。背景も微妙にちがう。』
『滝は長年、岩盤の崩落をくり返し、たびたび上流に移動して、150年ほど前は滝の位置は今日より240メートル下流にあったという。平均すると、毎年1.6メートルずつ上流に移動したことになる。 現在、ダムと滝の先端部とは20メートルしか離れていないので、12、3年後にはダムも崩壊することになる。』
ただし、『ダムを管理している九州電力では平成10年、岩盤の崩落を防ぐため、滝の壁面にロックボルトを打込んで補強するとともに、河床には根固め工を施して洗掘を防ぎ、ダム下流のエプロン部(ダムと滝との間)も補強した。あわせて自然石や擬石を施して沈堕の滝の特徴であった11条の落水を再現したのである。』

つまり、人工の手がかなり加えられてきて、他の自然の滝とは趣を異にする滝ではあるが、ダムと滝が周囲の景観とマッチして美しく壮観(10)で、「豊後のナイアガラ」とも呼ばれる所以である。
また雌滝(11)は、雄滝の約300m下流、大野川の左岸に流れ込む平井川にかかる幅4m、落差18mの標準的な滝。そのそばに見られる小さな滝は子滝(12)のようにも見える。

駐車場や展望台(3)を備えたふれあい公園も整備され、公園からの遊歩道を200m先(4)には滝見台があり、滝を間近に見る(5/6)ことが出来る。また雄滝とこの雌滝の間には石造りの沈堕発電所(13)の後が残されている。さらに、少し下流にかかる大野橋のたもとから小高い丘(16)に登れば、沈堕の滝や周囲の景色を一望できる「滝見公園」もある。
また、河原に降りて滝を間近に見ることも出来る(14)が、所々悪路(15)があるので車は控え歩くことをお薦めする。(増水時は特に要注意のこと)

撮影:2007年(平成19年)5月31日

*(ダム風土記・沈堕ダムのHP)
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