大正昭和・浪漫のかほりー別府の近代建築遺産/Modern Architecture Inheritance of Beppu


大正昭和・浪漫のかほりー別府の近代建築遺産 NO.16


昭和初期の別府の繁栄ぶりを今に伝える数少ない近代化遺産
聴潮閣高橋記念館(旧高橋欽哉邸)

聴潮閣は、高橋欽哉氏が昭和4年(1929年)、別府市浜脇の朝見川と国道10号が交差する漁港を望む一角に、住居兼迎賓館として建てた近代和風建築。高橋欽哉氏は大分県を代表する財界人で、1928年には浜脇高等温泉を開き、別府市商工会議所の初代会頭を務めるなど、別府市の観光と経済の発展に尽くした人物。
現在の聴潮閣は、当初の地浜脇から、「別府アリーナ」前の青山町に平成元年(1989年)1月移築されたもので、国の登録有形文化財になった平成13年(2001年)から聴潮閣高橋記念館として一般公開されていた。
聴潮閣の主屋は木造2階建入母屋造桟瓦葺きの近代和風建築で、他に洋風応接間を備えた和洋折衷建築で、移転後土蔵を改装したアンティークカフェが併設されている。洋館応接間のアールデコ調の洗練されたインテリアや、前庭の格子状の芝植栽、和風棟の庭に植えられた秋の紅葉のあでやかさなど、公開私邸として昭和初期の別府の繁栄ぶりを今日に伝える数少ない近代建築遺産となっていたが、2007年4月から見学は原則予約制となっている。
(更新:平成20年2月20日)
平成20年5月の連休の間開館しているとのことで、新緑が美しい庭と、以前見ることが出来なかった浴室のステンドグラスを鑑賞に久し振りに出掛ける。このステンドグラスは、大正時代に日本初のステンドグラス作家として活躍した小川三知(さんち)の作品で、元浜脇海岸近くにあったこの建物にちなんだであろう、魚をモチーフにした繊細で日本画的な作品は実に素晴らしい。(更新:平成20年5月6日)
平成25年1月からは、全国を旅しながら多彩な画風で風景や人物などを描いた詩人画家、佐藤渓(1918〜60)の作品を集めた「佐藤渓美術館」(高橋鴿子館長)が「聴潮閣」内にオープン。佐藤の作品は、これまで由布院美術館に展示していたが、昨年3月に閉館したため姉妹館の聴潮閣に移すことにしたもの。約300点の所蔵品から現在は約40点を展示、今後は年4回作品を入れ替える予定という。
(更新:平成25年4月20日)
聴潮閣:OFFICIAL SITE
平成12年9月撮影 平成14年('02)11月撮影 平成20年('08)5月6日撮影

企画・取材・撮影・編集(Web Design):ITOデザイン事務所/伊藤輝和

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