大正昭和・浪漫のかほりー別府の近代建築遺産/Modern Architecture Inheritance of Beppu


大正昭和・浪漫のかほりー別府の近代建築遺産 NO.02


飯塚の炭坑王の格式ある和風別荘建築
旧麻生別荘(紅紫迎賓館)<解体>

別府山の手町の閑静な住宅地の高級住宅分譲地として整備された山水苑の一角に、歴史を感じさせる桧皮葺けやき造りの立派な門構えを持つ和風建築が紅紫迎賓館と呼ばれた旧麻生別荘である。
飯塚の炭鉱王麻生太吉氏の別邸で、大正3年(1914)に建てられた後、昭和2年(1927)に火災に遭い、その後再建されたもの。別府市市報「ふるさとガイド」(村松幸彦編)によると『昭和初期、日本を訪れた世界周遊船はまず別府に寄港し、この別荘で温かいもてなしを受けた。』と旧麻生別荘について解説している。
昭和61年、この建物を所有していた地元デベロッパーの計らいで館内を見学させてもらったことがある。
入母屋造り桟瓦葺平屋建て、『床の間付きの応接室と食堂は、屋久杉の折上格子天井、板戸には京都御所風の風俗画や花鳥が画かれ、書院造りのお座敷とともに格式のある』建物であった。手入れの行き届いた庭園、別棟の茶室もすばらしく、それに浴室には浴槽が二漕あり確か大理石だった様な記憶もある。
別府を代表する三大別荘といわれたこの旧麻生別荘も平成18年(2006)に解体され、赤銅御殿、中山別荘とともに今はその姿を見ることが出来ない。ただ、旧麻生別荘の茶室「吉兆庵」が、麻生太吉ゆかりの株式会社麻生(福岡県飯塚市)の「大浦荘」内に移築されたとのこと。
(更新:平成20年2月15日)

昭和61年('86)2月撮影 平成12年('00)グローバルタワーから撮影

企画・取材・撮影・編集(Web Design):ITOデザイン事務所/伊藤輝和

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